行け荒野を

元ネタは『力石徹のテーマ』の歌詞です

当直と天気

知ってる人は知ってると思うのだけど、医師の当直は平日の日勤帯の勤務の間に当直帯(17時~翌朝)の勤務が入る形が一般的。なので、連続32時間以上の勤務になる(そうならないように仕組みを改良してるところもあると思うけど、たぶん少数)。当直帯の仕事は救急外来に来た急患対応と病棟の入院患者さんに何かあったときの対応なので、実働がどのくらいになるかは予測がつかない。寝れるときもあればほとんど寝れないときもある。この予測がつかないのがつらい。

あと、土日は日直帯と当直帯で分かれる病院もあれば、24時間勤務の病院もある。24時間勤務でぶっ続けで患者が来るときは泣きそうになる。では日当直分かれてた方がいいかというと、それだと一人あたりの当直回数が単純に増えてしまうので難しいところ。

当直、一日以上家に帰れず職場で過ごすので、外の気温や天気がまったく実感できない。当直勤務の前日は、明日の服装や雨具をどうするか、二日後の天気も考慮に入れて考えないといけない。明日は暖かいけど、あさって以降は雨で昼の気温が上がらないっぽくて、まじかよ…ってなってる。

つらい

埼玉の立てこもり事件のことがあまりにもいたましくて、そのことを考えてしまう。

外来などで継続的に診療している医師はみな、何人かトラブル患者を抱えていると思う。こちらの説明を曲解して激高する人。過度に要求して思い通りにならないと怒鳴る人。

ニュース記事で加害者の「謝らせたかった」という言葉を見て、ああ…と思った。こちらが謝らないと気が済まない人、そういう人は実際にいる。あなたが怒っていること、それはあなたの思い違いであるということを言葉を尽くして説明しようとしても、「その態度はなんだ、こっちはこれだけ怒っているんだからまずは謝れ」という人がいる。こちらとしても自分に非がないことは謝るわけにはいかないのだけど。

こちらが仮に謝ったとして、謝られた患者さんがどう行動するかは人それぞれだけど、“謝らせたい”という気持ちが強いひとは謝るとその場ではおさまることが多い。そして、謝ってひとまずおさまると、その関係性がずっと続いてしまうのだ。その患者が来院するたびに、職員全員が気を遣って対応するのだが、それでも何らかの気に入らない点を見つけて怒鳴る。そういったことが繰り返される。

なら謝らなければいいのでは?と思うかもしれない。実際そのように毅然と対応することもある。それで、患者さんは自ら離れていってそれで終わるかもしれない。しかし、なかには謝らなかったことを、その謝らなかった内容ごと(たとえば、その主治医のせいで病状が悪くなったと思いこんだままだったり)恨む人もいるだろう。

つまり、謝らずに恨まれるかもしれないし、謝って診療を続けていった先に結局どこかでこちらの想像できない理由で恨まれる可能性もある。

自分に非がないこと、予想もできないことで恨まれるのは、自分がいくら考えたところで防ぎようがないから、自分の身を守ることを考えるしかない。でも、自分の身を守るよりも、仕事と責任をはたすことを優先して自ら出向いた人がそれゆえに殺されてしまったのは本当にやりきれない。

 

フォントの話

https://togetter.com/li/1822315

フォントの話、おもしろいな。私はデザイナーじゃないので、学会などでパワポ作成するときはメイリオやArialとかを使うことが多い。でも何かの機会にいろんなフォントで遊んでみたい。

患者さん(特に高齢の方)に薬の飲み方や注意事項を書いて渡すときは、HG丸ゴシックM-PROの14ptで書いてA4の紙にプリントしている。親しみやすさがあって、わかりやすく目立つというねらいで。

専門医試験

専門医試験を受けることを思いたち、申請の締め切りまであまり時間がないのに書類の準備を始めた。約2週間で症例記録を半分以上(というか8割以上)終わらせたのは自分でもよく頑張ったと思う。でも、サマリーの考察には全症例手をつけてないのと、これまで頑張ったことでちょっと息切れしてきてるのが問題。最後の詰めがしんどい気がする。